サービス付き高齢者住宅、サ高住は高齢者の住まいとして国も設置を推進しているものです。
しかし施設と呼称する事自体の難しさ、介護サービスとして紹介することの難しさが付きまとうものでもあります。
独特の形態で提供されるサ高住ですが高齢者の住まいとしても、そして職場としても魅力あるサービスであることは確かです。
今回はサ高住に転職する前に知っておきたい4つのことを紹介します。ぜひ転職先候補の一つとしていただければと思います。
目次
サ高住の特徴とは?
だからこそ紹介にあたって施設と呼ぶことに抵抗があるんだ。あくまで住宅だからね。
多くのサ高住はそれ自体に介護報酬を伴う介護の機能はないんだ。
サ高住の概要として、厚生労働省が非常に分かりやすいスライドを作成しています。
このようにサ高住では安否の確認と生活相談、簡単な家事などをサービスと提供します。
介護自体は地域の居宅サービス事業所や、併設した施設の物を利用する形になります。
介護を提供することも出来ますが、 特定施設入居者生活介護の指定を受けることとなり、有料老人ホームと実態が変わらないことになります。
そのため、 特定施設入居者生活介護の指定を受けるサ高住はとても少ないのが実情です。
また割合としては少ないですが 不動産業者などが展開するケースがあることも特徴と言えます。
介護サービスを母体とするサ高住が半数を下回る点は他の施設や事業所にはない特徴です。
介護サービスを行わなくても良いという視点から、他業種が進出している点。
訪問介護事業所などが併設することで、そちらの利用者の確保にも繋がり経営が安定する点などから、少しずつ数を増やしています。
設置基準として「社会福祉法人、医療法人、指定居宅サービス事業所等の職員または医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、 介護支援専門員、ヘルパー2級以上の資格を有する者が少なくとも日中常駐し、サービスを提供する」とあります。
そのため極端に言えば、介護スタッフは完全に居宅サービス事業所の職員で賄う場合もあります。
その場合必要な職員は併設する居宅サービス事業所から常駐されるため、介護職の求人はありません。
ここでは、サ高住に直接雇用される介護職について考えていきます。
サ高住で働く前に知っておきたいこと
サ高住の給料
サ高住に直接雇用され、他の事業所との兼務等を行わない場合の給料データは厚生労働省の各種調査などではまだ公表されていないようです。
併設する事業所と兼務する場合が60%以上であり、その場合は兼務する訪問介護事業所や通所介護事業所の給料がベースで、受け付け業務などのサ高住としての業務も行う形になります。
多くの場合で事業所を併設する事、併設しない場合でも業務の内容に専門的な介護の割合は低い事などから、給料が一般的な介護施設などに比べて高いということはないようです。
介護福祉士やヘルパー2級の平均給与と施設・事業所での人件費平均から計算した場合でも、平均程度の金額であると思われます。
大体月給21万円程度が平均になるはずです。
サ高住の仕事内容
少ないながらも特定施設入居者生活介護の指定を受けるサ高住もあり、その場合は介護報酬を受け取り介護を提供しています。
他にも、毎月の料金に含まれる基本サービスとして安否確認と生活相談以外に、食事を提供する場合やサロン活動などを実施する場合にはそれらが業務範囲になります。
また積極的に要介護度の高い入居者を受け入れるサ高住もあり、介護保険外の自費サービスとしてオムツ交換などを提供する場合もあります。
例えば転倒があった場合にはナースコールがあり、サ高住の職員がコールの対応を行います。
そして、救急搬送やご家族への連絡を実施することになります。
買い物の代行をとっても基本サービスとするサ高住もあれば、外部・併設の事業所からのサービスとして提供する場合もあり、自費サービスとして別途利用料を取って提供するケースもあります。
夜勤を設置するサ高住は80%と多く、夜間のトイレに付き添うなどのサービスを基本サービス、自費サービスとして提供する場合もあります。
サ高住のメリット・デメリット
メリット
- 食事の提供や簡単な家事などの基本サービス、電話やコールの対応が中心の施設においては身体的な負担が小さい
- 介護を実施する場合でも軽度な入居者、自立した入居者が多数を占める場合もある
デメリット
- サ高住でも入居者は高齢化しており、看取りなども行うケースがある
- 最初にコールの対応をする職員であり、そこからケアマネや提携病院、ご家族などに電話をするので事務的な仕事が多い
- 自費サービスを提供する場合には介護があったり、買い物の代行やゴミ出しなど、介護ではないが忙しいサ高住もある
担当する戸数によるけれど、業務としては忙しいはずだよね。
サ高住のやりがい
サ高住での勤務で介護職者としてのやりがいを感じる場面は少ないかもしれません。
むしろ事務スタッフ、管理人の様な働き方をしながら入居さんの生活のお手伝いをしているという側面が強いとも言えます。
その性質上、ホテルスタッフなどのやりがい、接客、サービス業のやりがいに近いものではないでしょうか。
ナースコールに呼ばれたから訪室し、困りごとのお手伝いをすることで「ありがとう」と言ってもらえる。
ケアマネや提携事業所と協力して高齢者の生活を支えるスタッフとして働く中で、介護職としてのやりがいを感じる職場もあるかもしれません。
だからダメというのではなく、楽そうな介護現場だからと安易に転職するのはオススメしないね。
サ高住の求人の探し方
介護職としてサ高住に勤務する以上は日中1人以上設置することとされるスタッフとしての雇用ですが、シフトとして同時に併設事業所に雇用される場合もあります。
お伝えしてきたように、サ高住の職員として専従する場合でも自費サービスとしてオムツ交換まで実施する場合もあれば、受付業務を行う場合もあります。
外出に同行することを主な業務とするサ高住もあるでしょうし、各入居者の買い物を代行するだけで一日を終えるような場合もあるかも知れません。
仕事の具体的な内容を知らずに働くことで失敗する可能性は、紹介してきた各施設、事業所の中でもトップかもしれません。
そこで、サ高住への転職では介護求人サイトに相談しながら転職活動を進めることをオススメします。
介護求人サイトでは、一人ひとりにキャリアアドバイザーが担当としてついてもらえます。
各施設に関しても、過去の紹介実績から内情にも詳しいのでサ高住での仕事内容をはじめ職場の雰囲気なども教えてもらえるため、入ってからのギャップも少なくなります。
サ高住というこれまでに経験のない施設への転職だからこそ、慎重に転職先を選ぶことが重要になってくると思います。
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求人サイトによっては対応エリアが首都圏のみのところもあります。
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評判の悪い施設を省いて紹介してもらえる
スマイルSUPPORT介護では、介護業界に精通していることもあり施設情報にも詳しいのですが、ブラックな施設は紹介しないという方針を徹底しています。
そのため「希望されてる施設ですが、実は先日集団退職があって…」など、他では聞けないような話を聞くことができるので、入ってからのミスマッチも防ぐことが出来ます。
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求人数 | 12,000件以上(2017年9月時点) |
対応エリア | 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉) |
対応職種 | 介護福祉士(介護士)、社会福祉士、ケアマネージャー、 介護職員基礎研修、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、社会福祉主事任用、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、無資格OK |
職場の内部情報に詳しい
きらケア介護では、介護業界に特化して求人紹介を行っているため、施設ごとの人間関係、離職率、雰囲気などの口コミ・評判に非常に詳しいです。
求人を紹介される時も「あそこの施設は給料は確かに高いけど、残業もかなり多いのでプライベートの時間は取りづらいかもしれません…」などネガティブな情報もきちんと教えてもらえます。
キャリアアドバイザーの対応が丁寧
きらケア介護では、7割が女性スタッフということもあり、寄り添って話を聞いてもらえるので安心できるひいう人も多いです。
また「まだ転職は迷ってるけど、どんな求人があるか見てみたくて…」というような情報収集の段階でも、丁寧に対応してもらえるので安心です。
給料・条件交渉をしてもらえる
きらケア介護では、一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーがついてもらえるのですが、求人を探してもらえるだけでなく、面接のサポートはもちろん、施設への給料や条件交渉までしてもらえます。
「あと月1万円給料が高かったら、ここの施設に行きたいんだけど…」という正直な気持ちを伝えてみてください。
これまでに何度も給料交渉をしてきているプロなので、施設の担当者にうまく給料交渉をしてもらえて給料アップが叶うこともあります。
3位:「ベネッセの介護士お仕事サポート」(関東・関西メイン)
求人数 | 4,000件(2017年9月時点) |
対応エリア | 関東・関西中心 |
対応職種 | 介護福祉士、ケアマネジャー、実務者研修、介護職員初任者研修、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、看護助手、無資格OK |
介護業界に詳しいプロのアドバイザーが担当
ベネッセグループ自身が介護施設を運営していることもあり、キャリアアドバイザーは介護業界に非常に詳しいプロばかりです。
そのため求人を紹介してもらう時にも施設の内情を詳しく教えてもらえたり、施設ごとに異なる面接で気をつけるポイントも教えてもらえるので、安心してサポートを受けられます。
高待遇・優良企業の求人が豊富
ベネッセ介護は大手企業の知名度もあり、求人を扱っている施設も大手企業や優良企業も多いため、高待遇・好条件の求人も豊富に紹介してもらえます。
求人サイトによっても取り扱っている求人が異なりますが、ベネッセでしか扱っていない優良企業の求人も多いので、できる限り2社以上の求人サイトへの登録をオススメします。
特養から在宅まで幅広い求人の紹介が可能
ベネッセ介護では介護分野に特化していることもあり、特養、老健、有料、デイサービス、在宅など、幅広い分野の求人の取り扱いがあります。
それぞれの施設で働くメリット・デメリットも事前に教えてもらえるので、「入ってみたらイメージと違った…」ということもなくミスマッチになるケースもほとんどありません。