有料老人ホームと一言で言っても、その種類は多種多様です。
悩みとしても、身体介護のしんどさを強く感じる施設から認知症対応に悩まされる施設まで、入居者の特徴や施設のターゲットによって様々です。
今回はそうした施設ごとに大きく異なる悩みについてではなく、有料老人ホームにおいて共通していると思われる悩みにスポットを当ててみたいと思います。
辞めたい理由を振り返りながら、介護職としての次の転職先について考えましょう。
目次
有料老人ホームを辞めたい理由
でも自分が何を不満に感じているかをしっかりと把握するのは大切だよ。
自分が特に何を理由に不満を感じているのかを見つめ直すことはとても重要です。
転職を考える以上、自分の不満や辛さを解決する手段にしたいものです。
辛いから辞めるのではなく、辛さを解決するために辞める。
そういう転職を成功させるためにも、一緒に辞めたくなった理由を考えてみましょう。
1)会社、施設が利益を求める負担が大きい
経費の削減を追求する施設で働くと、それだけで毎日負担を感じてしまいますよね。
物品を使いすぎないようにする事などは当然ではありますが、過剰に制限される施設もあるようです。
介護は人手不足がよく問題視される業界ですが、有料老人ホームにおいては人件費を削減したい考えから、より酷い施設もあるかもしれません。
ヒヤリハットや事故は介護現場と切り離せないものですが、有料老人ホームでは評判や売り上げに密接に関係するため、個人に責任を求める傾向が強い施設もあります。
特養などと異なり順番待ちが発生するような施設は少なく、入居者獲得に躍起になる施設もあります。
主任や施設長が営業活動に駆り出される、アピールポイントを増やす、稼働率を保つという目的意識から入院率の低下に励む施設も少なくありません。
結果として良い介護を提供することが目標だとしても、思惑に利益追求があればそれだけでしんどいものです。
福祉が原則として利益を追求するものではない点がこれを加速しているとも言えます。
2)上司や会社の考え方に対して不満
有料老人ホームでは営利法人である企業の考えが優先されます。
福祉に志を持ちやりがいを感じる介護職ほど、違和感を感じる場面も多くなるでしょう。
働き始めてすぐのときには分かり辛いものですが、長く務めるほどこうした違和感を感じる場面も増えてきます。
自分たちの上司は介護について知識のない介護事業部の部長であり、何も分かっていない上司から利益を出すよう言われる。
そうした辛さは、むしろ昇進した後などに感じるものかも知れません。
3)お客様としての入居者への関わりが難しい
有料老人ホームにとって、入居者はまさしくお客様です。
例えば、入居者が歩きたくないと言えばどうでしょうか?
下肢に十分な機能があり歩行に危険もないならば、介護職の考えとしては歩いていただくべきです。
それが生活リハビリであり、残存機能の活用です。
しかし、入居者本人もご家族も車いすを利用したいと主張するとき、これはお客様の意見でもあるのです。
高い金を払っていると言われることもあるかも知れません。
身体介助中に痛いと言われれば、それは介護・医学的な立場から検討して対策を考えたい内容ですが、有料老人ホームにおいてはお客様からのクレームでもあります。
紹介制度があってキャッシュバックがあったり、福祉の立場だけから言えば違和感は感じるかも知れないよね。
有料老人ホームからの転職先の選択肢
有料老人ホームで働き、考え方や利益追求の視点に納得がいかないからと言って、有料老人ホームを転職先の選択肢から外してしまうのはもったいないかもしれません。
有料老人ホームでも特養でも、働きやすくて良い職場はありますし、逆に人間関係や運営法人の意見に不満を感じる可能性もあります。
広い視野で転職先を検討してみましょう。
営利法人が運営するものでない施設
医療法人や社会福祉法人が運営する施設に転職するのはオススメです。
利益を強く求めるものではなく、公益性や福祉としての本来の在り方に近い働き方が出来るかも知れません。
しかし、営利を求めないとしても運営を続ける以上は赤字ではいけません。
そこまで強く利益を求めないまでも一つでも多く加算が取れるようにしていたり、経費の削減のために物品の使用などにルールが設けられる施設もあります。
しかしながら、努力の結果が企業の出資者に分配されるのではなく、施設の運営に使用されると考えれば違和感も小さいかもしれませんね。
居宅サービス事業所
介護の身体的な負担から転職するならば、訪問介護などに転職することもオススメです。
在宅で生活できているという点で、軽度な利用者が多い可能性はあります
給与で不利な場合が多い点、訪問介護事業所などでは営利法人によって運営されるものも多い点には注意が必要かも知れません。
しかしながら介護報酬を基本的な財源とする点、介護保険の利用で利用者の負担が小さく顧客獲得に有料老人ホームほどは苦労がない点などから、利益を追求する姿勢も有料老人ホームよりは弱くなる場合が多いようです。
他の有料老人ホーム
有料老人ホームは施設数も多く、施設ごとの考えや特徴が大きく異なる施設です。
入居者の自立度なども異なり、転職すれば当然人間関係も一新します。
有料老人ホームで求められる接客・接遇のスキルをせっかく磨いたならば、他の有料老人ホームに転職するのもオススメです。
しっかりと下調べをして、企業の理念や施設の特徴を押さえた転職すれば、きっといい施設が見つかることでしょう。
あなたに合った求人の探し方
数ある介護現場の中でも、接客を強く意識する有料老人ホームでの勤務経験は面接などで大いに活用できます。
あとは良い転職先を見つけることが出来れば、転職活動では一歩リードしていると言えるかも知れません。
そんな人には、介護職専門の求人サイトに相談してみることをオススメします。
介護求人サイトでは、一人ひとりにキャリアアドバイザーが担当としてついてもらえて、求人の紹介はもちろん、その職場の内部情報についても詳しく教えてもらえます。
元の職場についても知っている可能性もあり、雰囲気の近い職場やそこで感じた不満を解決できる職場という視点から紹介してもらえるので、自分一人で転職活動を進めるよりもミスマッチを減らすことができます。
有料老人ホームでの経験を存分に活かす転職をするなら、 転職先を一緒に考えてくれる介護求人サイトをぜひ活用しましょう。
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そのため「希望されてる施設ですが、実は先日集団退職があって…」など、他では聞けないような話を聞くことができるので、入ってからのミスマッチも防ぐことが出来ます。
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求人数 | 12,000件以上(2017年9月時点) |
対応エリア | 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉) |
対応職種 | 介護福祉士(介護士)、社会福祉士、ケアマネージャー、 介護職員基礎研修、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、社会福祉主事任用、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、無資格OK |
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きらケア介護では、介護業界に特化して求人紹介を行っているため、施設ごとの人間関係、離職率、雰囲気などの口コミ・評判に非常に詳しいです。
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キャリアアドバイザーの対応が丁寧
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また「まだ転職は迷ってるけど、どんな求人があるか見てみたくて…」というような情報収集の段階でも、丁寧に対応してもらえるので安心です。
給料・条件交渉をしてもらえる
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「あと月1万円給料が高かったら、ここの施設に行きたいんだけど…」という正直な気持ちを伝えてみてください。
これまでに何度も給料交渉をしてきているプロなので、施設の担当者にうまく給料交渉をしてもらえて給料アップが叶うこともあります。
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対応エリア | 関東・関西中心 |
対応職種 | 介護福祉士、ケアマネジャー、実務者研修、介護職員初任者研修、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、看護助手、無資格OK |
介護業界に詳しいプロのアドバイザーが担当
ベネッセグループ自身が介護施設を運営していることもあり、キャリアアドバイザーは介護業界に非常に詳しいプロばかりです。
そのため求人を紹介してもらう時にも施設の内情を詳しく教えてもらえたり、施設ごとに異なる面接で気をつけるポイントも教えてもらえるので、安心してサポートを受けられます。
高待遇・優良企業の求人が豊富
ベネッセ介護は大手企業の知名度もあり、求人を扱っている施設も大手企業や優良企業も多いため、高待遇・好条件の求人も豊富に紹介してもらえます。
求人サイトによっても取り扱っている求人が異なりますが、ベネッセでしか扱っていない優良企業の求人も多いので、できる限り2社以上の求人サイトへの登録をオススメします。
特養から在宅まで幅広い求人の紹介が可能
ベネッセ介護では介護分野に特化していることもあり、特養、老健、有料、デイサービス、在宅など、幅広い分野の求人の取り扱いがあります。
それぞれの施設で働くメリット・デメリットも事前に教えてもらえるので、「入ってみたらイメージと違った…」ということもなくミスマッチになるケースもほとんどありません。