介護施設の管理職で転職する時に知っておきたい5つのこと!

みさき

みさき
介護施設で働くなら、キャリアアップの目標は管理職だよね。
ひよこ先生

ひよこ先生
確かに、管理職は一つの大きな目標だね。

最近ではサ責やケアマネ、介護福祉士の経験者を要件に管理職を求める求人も多いから、転職を機に管理職に就く人も多いと思うよ。

みさき

みさき
すごい!そうなると転職大成功だね。
ひよこ先生

ひよこ先生
そうだね。でも管理職として転職するという事は、その職場では新人なのに、一番偉い立場で働くという事だ。

特に介護はチームケア。管理職として働くポイントをしっかりと押さえておかないと、チーム全体に影響が出ることも理解しておかないとね。

管理職に転職する前に知っておきたいこと

1)管理職の平均年収

平成27年9月 平成26年9月
管理職 305,680円 297,370円
管理職でない 278,190円 265,690円

 

みさき

みさき
管理職でも月給は30万円位なんだね。
ひよこ先生

ひよこ先生
高いのか安いのかは置いておいて、主に手当の部分で減額されるからね。

役職手当はつくけど夜勤手当がなくなったり、残業代は出なくなるしね。

 

介護施設や事業所における給料が介護報酬と加算を財源とすることは、当サイトでは何度も出てきている内容です。

管理職についても当然ながら同様で、他業種と比べて管理職の給料が上がりづらい点から介護は薄給であると言われている面もあります。

月給は平均30万円程度、年収は360万円程と考えるのが良いでしょう。

2)管理職の仕事内容

みさき

みさき
そもそも、介護施設で管理職って、何をするの?
ひよこ先生

ひよこ先生
介護施設において管理職は施設長だろうけど、業務範囲は施設によって様々だよ。

 

介護施設における管理職、施設長の業務範囲は多くの場合法令で定められている訳ではありません。

必要な資格などの要件が定められる場合もありますが、その業務範囲は多岐にわたります。

  • 利用者やご家族への対応
  • 職員の採用や昇進などの人事
  • 研修の実施などを通した職員の教育
  • 地域や他機関との連携の窓口としての業務
  • 建物や設備の管理
  • 収支や請求の管理

施設によっては介護主任やケアマネ、事務員が上記の業務の一部を担当していたり、さらに上位の管理者としてエリアマネージャーが設置される場合もあります。

しかし施設で発生するあらゆる問題の責任者としての業務を担う役割であるという点は共通していると言えます。

シフトに問題が発生し人員に不足が出た場合などには、介護業務を行う必要もあるでしょう。

3)管理職に必要な資格

ひよこ先生

ひよこ先生
一部の介護施設では、施設長に資格要件なども定められているよ。

 

・特別養護老人ホームの施設長の資格要件(基準省令第5条第1項)

(1)社会福祉主事の要件を満たす者
(2)社会福祉事業に2年以上従事した者
(3)社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者

・介護老人保健施設の管理者の資格要件(介護保険法第95条)
介護老人保健施設の開設者は、都道府県知事の承認を受けた医師に当該介護老人保健施設を管理させなければならない。

※都道府県知事の承認を受け、医師以外の者に管理させることができる。

・介護療養型医療施設の管理者の資格要件(医療法第10条)
病院又は診療所の開設者は、その病院又は診療所が医業をなすものである場合は臨床研修修了医師に、これを管理させなければならない。

厚生労働省「施設長の資格要件等より」

 

ひよこ先生

ひよこ先生
基準省令や介護保険法、医療法など、施設の種別によって省令や法律がそれぞれ異なるのが特徴だね。

実際には施設長を雇用するときに法人や事業所が確認するはずだけど、管理者として勤務したい施設などにこだわりがあるなら、よく調べる必要があるね。

 

4)管理職のやりがい

みさき

みさき
なんだか、お給料とか仕事内容を見てるとしんどそうだね。
ひよこ先生

ひよこ先生
そりゃあ大変な仕事だよ。でも、やりがいにあふれる仕事だ。

 

管理職は施設における最高責任者です。責任が重い仕事ですが、その分やりがいもあります。

良い雰囲気の職場で、利用者本位の介護を実施できる職員が働き、毎月のイベントなどを積極的に実施する。

新人には手厚い研修が実施され、会議によって職員が主体的に介護を考える。

夢物語かもしれませんが、管理職ならこれらを実施できるだけの立場があります。

会議や研修を増やすなら、職員を説得しなければならないかもしれません。

人件費が増大したり、福利厚生に費用を回すなら、それが将来的には利益に繋がると社長や法人のトップに説明する必要があるでしょう。

そもそも夢だけを追いかけて赤字運営ではいけません。介護現場での人員配置や、備品などの費用も検討事項でしょう。

給料だけを理由にやり遂げるには、責任と負担が大きな仕事です。

しかし成し遂げた先に見える夢は大きい。それが管理職のやりがいではないでしょうか。

5)管理職のメリット・デメリット

ひよこ先生

ひよこ先生
ここまでに紹介してきた項目が、メリットとデメリットになっていると思うんだ。
みさき

みさき
お給料と責任、やりがいとかだね。

 

メリット

  • 給料がアップする
  • 人事や施設の方針などを決定していける立場であり、やりがいがある

デメリット

  • 施設の運営における全ての事で責任者であり負担が大きい
  • 利用者、ご家族、職員、社長や法人の運営部など、多くの立場の人から意見され、それらを調整しなければならない
  • 法令や介護保険などに関する高いレベルでの知識が必要となる

 

管理職に求められる役割とは?

ひよこ先生

ひよこ先生
少し極端な話をするよ?
みさき

みさき
どうしたの?
ひよこ先生

ひよこ先生
管理職に求められる役割は、実は2つだ。

 

施設を運営する企業や法人から見たときの役割

「施設の運営によって、会社や社会に利益が発生し続けるようにする」

雇用されて施設長を担う以上、さらに上位の責任者の意向や求められる収益などがあります。

福祉事業として実施され利益を求めない場合でも赤字ではいけませんし、社会福祉に貢献するためには施設は存続し続ける必要があります。

運営は行政からも監視され、厳しい基準に対応しなければなりません。

有料老人ホームなどでは、収益を期待される傾向がより顕著です。営利を目的とするのですから当然ですよね。

職員や利用者、ご家族、地域社会から見たときの役割

「施設が適正に管理・運営され、働きやすく、暮らしやすい施設であるように調整する」

介護施設は職員にとって職場であり、入居者にとっては住まいです。

ご家族にとっては大切な家族を預ける先であり、地域社会にとっては貴重な社会資源です。

適切に管理・運営され、給料が支払われ、施設が存続し、かつ快適であることを求められるのは当然と言えます。

職員が働きやすく離職率の低い施設でないと、社会福祉法人においては人員の不足から福祉事業としての運営が破綻します。

営利を目的とせず収益が発生しないため、給料を高くすることが難しい場合もあり、離職率の低下には職場環境が大切です。

有料老人ホームなどでは求人を行うのに費用が発生しますし、評判が落ちれば業績は悪化するでしょう。

良い職員が多数雇用されて成長していけば、事業の拡大に繋がるかも知れません。

働く側からすれば辞めたくなるような職場では働けませんし、職員がころころ変わっては安心して住めませんし家族を任せられません。

利用者本位のサービスが提供されなければ、社会福祉への貢献を目的とする福祉事業、介護の本質から外れてしまいます。

有料老人ホームなどで営利を目的とする場合でも、福祉事業として提供されるサービスに負けていては顧客の獲得が出来ません。

スピードと利益だけを求められては介護専門職者として働きづらく、また仕事もやりがいのないものとなるでしょう。

入居者からすれば、住みよい施設を求めるのは当然です。

 

ひよこ先生

ひよこ先生
施設を管理しながら、周囲の意見をバランスよく取り入れる。

そのバランス感覚こそが施設長に求められる資質と言えるかも知れないね。

みさき

みさき
そのために法令や介護保険の知識、経営の知識、介護知識が必要なんだね。
ひよこ先生

ひよこ先生
そういうことだね。でも、これは少し極端な例だということも忘れないでほしい。

 

自分に会った管理職求人の探し方

みさき

みさき
管理職の求人って、結局どう探せば良いの?
ひよこ先生

ひよこ先生
上で言った様な管理職として求められる部分の中で、働く前から分かることが一つだけあるのが分かるかい?
みさき

みさき
企業や法人の意向、求められる役割だね。
ひよこ先生

ひよこ先生
そう。職員とは働いてからしか話す機会はないだろうし、入居者も同様だけど、企業や法人の考えは面接や求人情報等で知ることが出来るんだ。

 

管理職として働く上では、雇用主である企業や法人の考えや求める内容だけが事前に知りうる情報です。

企業が運営し営利を目的とする施設なら求められる収益があるでしょうし、社会福祉法人が運営する場合でも運営に関する理念や考え、満たすべき基準が存在します。

それらの情報をしっかりと集めて自分が働きやすい施設を探す事こそが、管理職として転職する最大のポイントと言えるでしょう。

営業も行い赤字施設から利益を発生させるよう求められることもあるでしょう。
離職率の高さに対するテコ入れとして管理者を求人しているなら、働きやすい施設に変革していくことを求められるかも知れません。

唯一知る得る情報だからこそ、しっかりと知りたい。

その為には、面接で質問する事も非常に大切ですが、それ以上に事前の情報収集が重要になってきます。

求人情報誌や介護求人サイト、運営する企業や法人のホームページなどは当然。

転職先の施設については、いずれ必要になるのですから法律などもしっかり確認し、自分に合った管理職求人を見つけましょう。

その中でも、管理職の転職を考えている人は介護求人サイトにはぜひ相談してみることをオススメします。

管理職などの求人は、現場のスタッフに心配をかけないようにということで非公開になっているケースもあるため、非公開求人を扱っている介護求人サイトに相談するのが一番確実な方法です。

また介護求人サイトでは一人ひとりにキャリアアドバイザーが担当としてついてくれるのですが、求人の紹介はもちろんですが面接対策や給料交渉までしてもらえるので、転職に失敗したくない人こそ活用すべきだと思います。

おすすめの介護求人サイト

ひよこ先生

ひよこ先生
いざ、介護求人サイトを利用しようと思っても、数が多すぎてどこがいいのか分からない!という人も多いんじゃないかな?

 

当サイトでは、実際に介護求人サイトを利用した人の声、またそれぞれの求人サイトが扱っている求人数や情報量を元に、おすすめの求人サイトをピックアップしています。

求人サイトによっては対応エリアが首都圏のみのところもあります。

首都圏の人向けと全国対応可能の求人サイトがありますので、対応可能エリアも必ずチェックしてみてくださいね。

1位:「スマイルSUPPORT介護」(全国対応)

求人数 84,000件以上(2017年9月時点)
対応エリア 全国対応
対応職種 介護福祉士、社会福祉士、社会福祉士主事、ヘルパー1級、ヘルパー2級、介護職員初任者研修、実務者研修、介護職員基礎研修、ケアマネージャー(介護支援専門員)、主任ケアマネージャー(主任介護支援専門員)、無資格OK
求人サイトの中で求人数がNO.1

スマイルSUPPORT介護では求人サイトの中でも取り扱い求人数が最も多く、8万件以上の求人の中からあなたに合った求人を紹介してもらえます。

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また運営している長谷川ホールディングスは介護施設や福祉施設の運営もしているため、介護業界に精通しているキャリアアドバイザーが多く、介護業界特有の悩みにも共感してもらえます。

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スマイルSUPPORT介護では、介護業界に精通していることもあり施設情報にも詳しいのですが、ブラックな施設は紹介しないという方針を徹底しています。

そのため「希望されてる施設ですが、実は先日集団退職があって…」など、他では聞けないような話を聞くことができるので、入ってからのミスマッチも防ぐことが出来ます。

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求人数 12,000件以上(2017年9月時点)
対応エリア 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)
対応職種 介護福祉士(介護士)、社会福祉士、ケアマネージャー、 介護職員基礎研修、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、社会福祉主事任用、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、無資格OK
職場の内部情報に詳しい

きらケア介護では、介護業界に特化して求人紹介を行っているため、施設ごとの人間関係、離職率、雰囲気などの口コミ・評判に非常に詳しいです。

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キャリアアドバイザーの対応が丁寧

きらケア介護では、7割が女性スタッフということもあり、寄り添って話を聞いてもらえるので安心できるひいう人も多いです。

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求人数 4,000件(2017年9月時点)
対応エリア 関東・関西中心
対応職種 介護福祉士、ケアマネジャー、実務者研修、介護職員初任者研修、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、看護助手、無資格OK
介護業界に詳しいプロのアドバイザーが担当

ベネッセグループ自身が介護施設を運営していることもあり、キャリアアドバイザーは介護業界に非常に詳しいプロばかりです。

そのため求人を紹介してもらう時にも施設の内情を詳しく教えてもらえたり、施設ごとに異なる面接で気をつけるポイントも教えてもらえるので、安心してサポートを受けられます。

高待遇・優良企業の求人が豊富

ベネッセ介護は大手企業の知名度もあり、求人を扱っている施設も大手企業や優良企業も多いため、高待遇・好条件の求人も豊富に紹介してもらえます。

求人サイトによっても取り扱っている求人が異なりますが、ベネッセでしか扱っていない優良企業の求人も多いので、できる限り2社以上の求人サイトへの登録をオススメします。

特養から在宅まで幅広い求人の紹介が可能

ベネッセ介護では介護分野に特化していることもあり、特養、老健、有料、デイサービス、在宅など、幅広い分野の求人の取り扱いがあります。

それぞれの施設で働くメリット・デメリットも事前に教えてもらえるので、「入ってみたらイメージと違った…」ということもなくミスマッチになるケースもほとんどありません。

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