では、今回はグループホームについて見ていこう。
グループホームという名称は障害分野でも使用されるため、混同される場合もあるかも知れません。
介護分野における正式名称は認知症対応型共同生活介護で、地域密着型サービスに位置付けられています。
認知症対応型グループホームと呼ばれる場合もあります。
一般に呼ばれる名称でありながら、グループホームという名前からでは実態が分かり辛いのも問題かもしれません。
今回は認知症対応型共同生活介護の特徴、転職先として知っておきたいポイントを確認していきましょう。
目次
グループホームの特徴
認知症対応型共同生活介護と聞けば、なんとなく見えてこないかな?
認知症対応であり共同生活を営むことを前提とした介護施設だね。
そして、地域密着型サービスの特徴を備えている。
これを見れば大まかに特徴を掴めるんじゃないかな。
グループホームでは、認知症の高齢者に対する介護を実施するとともに機能訓練を行い、能力に応じた範囲で自立した生活を送れるように支援をします。
原則としてユニット型であること、認知症高齢者をサービスの対象とすることが特徴と言えます。
人員配置は常勤3対1であり、1ユニットを常勤3人で対応するのが基本です。
これは最近では一般的な基準と言えるでしょう。
こちらのデータでは2ユニットまでの運営とされますが、3ユニットまでは差し支えが無いとされており、3ユニットで運営している施設もあります。
そのため原則として29名を定員に運営されており、少人数の定員に対し手厚い介護を実施するのも特徴です。
また、地域密着型サービスですので市を跨いでの入居が出来ない点が特徴であり、職場としてみたときには地域と交流が持てる立地を要件とするので通勤に便利かもしれません。
- ユニット型
- 少人数の入居者
- 地域密着型で通勤に便利
- 認知症ケアが大切
グループホームで働く前に知っておきたいこと
まずは給料からだね。
グループホームの給料
初めに紹介した図にあるように、グループホームの介護報酬は要介護5でも900単位です。
これはユニット型で運営される介護老人福祉施設の介護報酬が要介護5で947単位あることからも、決して高い設定ではないことが分かります。
さらに利用者の定員は29人であり、大規模に運営されるものでもありません。
それだけが理由であるとは言えませんが、グループホームの給料は高くないと言えるかもしれません。
グループホームの仕事内容
仕事の内容はユニット型施設における介護職に求められる業務と、認知症ケアで求められる業務になります。
具体的には施設や入居者の自立度によって異なりますが、身体介護よりも生活援助や利用者と一緒に何かを行うような場面が多くなるかもしれません。
認知症に対するケアとして、回想法を用いたレクリエーションやドッグセラピーなどを実施している施設もあり、施設毎の違いが大きく表れる部分でしょう。
当然ながら入浴・排泄・食事に対する介助も行い、最近では身体的にも重度な入居者が増えていると言われています。
グループホームのメリット・デメリット
メリット
- 少ない定員に対してチームでケアを行えるので、充実した介護が出来る
- 認知症ケアならではのやりがいがある
デメリット
- 給料は安いケースが多い
- 認知症ケアを目的としながら、身体的にも重度な方が増えている
グループホームのやりがい
認知症に関する専門知識をお持ちの介護職者ならば、周辺症状とも呼ばれたBPSDと中核症状をご存知かと思います。
いわゆる認知症の症状とされる徘徊や物取られ妄想などは認知症による中核的な症状ではなく、中核症状を原因として生じる行動障害や精神症状、BPSDです。
そのBPSDの中には、介護者の関りや生活空間への配慮によって改善が見られる場合があるとされていて、これは大きなやりがいに繋がります。
多くの場合で、ゆるやかに人生の終末に向かって衰えていく利用者のケアを行う介護者が、積極的に症状の改善に向けて関わるのです。
昨日できたことを明日も出来るように支援するのではなく、今日できなくなった事を共に受け止めるのでもなく。
昨日できなかった事が明日できるように支援が出来ること、これは介護分野では非常に得難い感覚です。
あくまで極端な例ですし、異なる意見や考えもあることでしょう。
この文章では高齢者は常に死に向かって衰え続けていると言っているように見えますが、決してそうではありません。
しかし、認知症ケアには認知症ケアにしかないやりがいがあることは確かです。
この言葉にし難い認知症ケアというのの自体が、グループホームで得られるやりがいではないでしょうか。
グループホームの求人の探し方
それだけに強く利益を追求していたり、人員が不足していたりもするからきちんと探したい。こういうときこそ介護求人サイトの出番だね。
グループホームは地域密着型のサービスであり、小規模に運営されるため情報を得ることが困難な場合も少なくありません。
また設置主体に制限が無いため、企業や社会福祉法人など設置主体も様々です。
介護求人サイトであれば、一人ひとりのキャリアアドバイザーが担当としてついてもらえて求人紹介はもちろん、施設ごとの内部情報についても教えてもらうことができます。
グループホームでの仕事内容をはじめ、その施設での残業時間や人間関係など通常では知ることのできない情報まで教えてもらえるので、入ってからのミスマッチを減らすこともできます。
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対応職種 | 介護福祉士(介護士)、社会福祉士、ケアマネージャー、 介護職員基礎研修、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、社会福祉主事任用、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、無資格OK |
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「あと月1万円給料が高かったら、ここの施設に行きたいんだけど…」という正直な気持ちを伝えてみてください。
これまでに何度も給料交渉をしてきているプロなので、施設の担当者にうまく給料交渉をしてもらえて給料アップが叶うこともあります。
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対応エリア | 関東・関西中心 |
対応職種 | 介護福祉士、ケアマネジャー、実務者研修、介護職員初任者研修、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、看護助手、無資格OK |
介護業界に詳しいプロのアドバイザーが担当
ベネッセグループ自身が介護施設を運営していることもあり、キャリアアドバイザーは介護業界に非常に詳しいプロばかりです。
そのため求人を紹介してもらう時にも施設の内情を詳しく教えてもらえたり、施設ごとに異なる面接で気をつけるポイントも教えてもらえるので、安心してサポートを受けられます。
高待遇・優良企業の求人が豊富
ベネッセ介護は大手企業の知名度もあり、求人を扱っている施設も大手企業や優良企業も多いため、高待遇・好条件の求人も豊富に紹介してもらえます。
求人サイトによっても取り扱っている求人が異なりますが、ベネッセでしか扱っていない優良企業の求人も多いので、できる限り2社以上の求人サイトへの登録をオススメします。
特養から在宅まで幅広い求人の紹介が可能
ベネッセ介護では介護分野に特化していることもあり、特養、老健、有料、デイサービス、在宅など、幅広い分野の求人の取り扱いがあります。
それぞれの施設で働くメリット・デメリットも事前に教えてもらえるので、「入ってみたらイメージと違った…」ということもなくミスマッチになるケースもほとんどありません。