デイサービスは居宅サービスの通所介護の通称です。送迎を行い、日中だけ入居者が通ってくるという点が最大の特徴であると言えるでしょう。
しかし、最近では12時間以上利用するケースなども認められてきており、お泊りデイという自費負担サービスを提供する事業所も増えています。
デイサービスに転職する前に知っておきたい4つのことを紹介しますので、特徴をしっかり理解して転職先として検討してみいきましょう。
目次
デイサービスの特徴
デイサービスは必要な日常生活の世話と機能訓練を提供しますが、昼間に独居状態となることが多い高齢者の社会的孤立感の解消の手段という目的のために実施されます。
機能訓練は在宅生活が継続できるよう心身の機能の維持を目的とし、同時に利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るという、レスパイトケアの側面も持っています。
そもそも、施設サービスには居宅サービスをうけて在宅で生活を継続することが困難な人が入所するという面があるため、多くの高齢者が一度は訪問介護、通所介護、短期入所生活介護を利用しています。
デイサービスは要介護認定をうけ、介護を必要とする高齢者、また家族が要介護状態になった人たちに提供する施設サービスの体験版のような役割もあるのではないでしょうか。
デイサービスで働く前に知っておきたいこと
デイサービスの給料
通所介護事業所は4割が赤字ともいわれています。
居宅サービス事業所は企業が設置するケースも多いため、人件費が削減される傾向が強いとも考えられます。
単純な介護報酬で比べるならば、一人当たりで施設より高い報酬を得ることも可能かもしれませんが、大規模化が難しいことも事実です。
分類としてはひと月で900人以上が利用すれば大規模、つまり一日30人程度で大規模デイという事です。
しかし通所介護事業所では食堂及び絹訓練室の広さは利用者一人当たり3平方メートルは必要ですから、30人定員のデイは食堂だけで900平方メートル必要という事です。
当然30名が利用できるだけの入浴施設や、30人分の食事が準備できる厨房も必要です。
30人を送迎するだけの車も準備して駐車場はもちろん、従業員は看護師、生活相談員、絹訓練指導員、管理者が一名ずつ。
30人定員では毎日最低4人は介護職員が必要です。これだけ準備をしても、突然デイを休む人が出ればその分は収益になりません。
黒字化が難しく、運営も不安定になりがちという問題が、介護職員の給料に反映されているとも言えるでしょう。
デイサービスの仕事内容
多くのデイサービスではレクリエーションと入浴、おやつの時間、送迎が共通したスケジュールです。
レクリエーションとは別に体操の時間がある施設や、クラブ活動として書道や生け花を実施する施設など、レクリエーション・アクティビティには多くのデイサービスが力を入れています。
これは高齢者の社会的孤立感の解消という目的のためであり、魅力的なデイサービスとして利用率を上げる試みでもあると言えます。
まだ介護は必要ないと考えている利用者も多く、魅力的なサービスを提供しなければ利用してもらえないという問題もあるかも知れません。
身体や手先を使うレクリエーションやアクティビティには、心身の機能の維持という目的もあるでしょう。
一日中入浴担当をするというシフトもあれば、午前の送迎のあと昼食介助、午後はレクリエーション担当の後送迎など、おそらく一日の業務はレクリエーションと入浴、送迎のいずれかが含まれる形が多くなります。
最近ではデイの長時間利用も増えていますし、冒頭でお伝えしたお泊りデイを実施する事業所もあります。
どちらも実施していないデイサービスでも、午前と午後の二交代で利用者を受け入れる場合もあります。
デイサービスは夜勤がない、勤務時間が短いという考えは、今後古くなってきそうです。
入浴、レクリエーション、送迎などの業務内容の部分が大切かも知れません。
メリット
- 夜勤がない
- シフトによる退勤時間のズレが小さい
- 身体介護の割合が低い
デメリット
- 給料面では不利
- 施設などと併設する場合には異動もある
- 送迎で行きたくないという利用者の対応をする、様々なレクリエーションを実施するなど、デイ特有のスキルが必要になる
人間だから当たり前だし、介護職だから夜に強くて当たり前だなんておかしいでしょ。
デイサービスのやりがい
デイサービスのやりがいは何と言ってもレクリエーションではないでしょうか。
在宅で暮らせるだけの心身の機能があるため、難しいレクリエーションでも楽しむことが出来るケースは少なくありません。
麻雀を楽しむ利用者さんや、賛否はあるもののパチンコを設置するデイサービスなどもあり、レクリエーションに力を入れているからこその楽しみがあります。
また日常生活に必要な世話を行うという介護の業務は、言うなれば生きるために必要な手伝いです。
楽しみや生きがいを感じるという事の大切さが注目され、排せつ・入浴・食事に関わらない生活全体の世話が大切であると言われ出しましたが、施設などではまだまだ生きる手伝いという側面が強いのも事実です。
そんな中、楽しむためのお手伝いに時間と人員をかけるデイサービスでのレクリエーションは、職員にとっても楽しいものです。
塗り絵を配るだけ、映画を見ているだけではない、職員も一緒に楽しむレクリエーションを、やりがいにしていくことが出来るのではないでしょうか。
デイサービスの求人の探し方
デイサービスを転職先として検討する場合ならば、多くの施設が利用者向けに公開している一日のスケジュールが参考になります。
他にも延長やお泊りデイなどの実施状況も調べれば分かるところでしょう。
しかし併設施設自体は分かっても、転勤の有無や頻度は働いてみないと分からないところになります。
面接で聞くことも出来ますが、やはり候補のデイサービス全て面接で聞く訳にはいかないのが現状です。
普段のレクリエーションなども、ネットで調べたところで良い情報ばかりが書かれているものです。直接顧客獲得に関わる情報ですから当然ですよね。
どういった面に力を入れているのか、レクなのかリハビリなのか、利用時間なのかお風呂なのか、それによって職員として働いた時の仕事の内容も違ってきます。
そこで、介護職専門の介護求人サイトに相談することをオススメします。
介護求人サイトでは一人ひとりにキャリアアドバイザーが担当者としてついてくれて、転職活動を全面的にサポートしてもらえます。
そのため、デイサービスを選んだ理由を伝えれば、それに見合ったデイサービスをピックアップしてくれます。
場合によってはお泊りデイのあるデイサービスや日勤限定のデイサービスの求人なども紹介してくれるかもしれません。
デイサービスを選ぶ以上、給料以上に大切にしたいものがあるはずです。
その給料以外の”何か”をしっかりと守れる転職のためにも、介護求人サイトを利用してみましょう。
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給料・条件交渉をしてもらえる
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これまでに何度も給料交渉をしてきているプロなので、施設の担当者にうまく給料交渉をしてもらえて給料アップが叶うこともあります。
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対応職種 | 介護福祉士、ケアマネジャー、実務者研修、介護職員初任者研修、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、看護助手、無資格OK |
介護業界に詳しいプロのアドバイザーが担当
ベネッセグループ自身が介護施設を運営していることもあり、キャリアアドバイザーは介護業界に非常に詳しいプロばかりです。
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求人サイトによっても取り扱っている求人が異なりますが、ベネッセでしか扱っていない優良企業の求人も多いので、できる限り2社以上の求人サイトへの登録をオススメします。
特養から在宅まで幅広い求人の紹介が可能
ベネッセ介護では介護分野に特化していることもあり、特養、老健、有料、デイサービス、在宅など、幅広い分野の求人の取り扱いがあります。
それぞれの施設で働くメリット・デメリットも事前に教えてもらえるので、「入ってみたらイメージと違った…」ということもなくミスマッチになるケースもほとんどありません。