介護分野は離職率の高い業界ですが、グループホームで働く介護職ならではの「辞めたい理由」は何でしょうか。
グループホームは認知症対応型共同生活介護施設です。
これから先需要が増すであろう認知症対応、そして地域密着型の共同生活介護として位置付けられています。
自分がグループホームを辞めたい理由をしっかりと見つめ直して、自分にあった施設を見つけて転職すれば、介護職として気持ちよく働けるはずです。
目次
グループホームを辞めたくなった理由
認知症の対応が辛い
グループホームで働くなら認知症対応は毎日、頻繁に発生しますよね。
泥棒呼ばわりで大声で入居者に怒られたり。不穏な入居者から突然叩かれるなんてこともあるかも知れません。
介護職者だって人間ですから、理由もなく怒られたり叩かれてはたまりません。
しかし、それが認知症の症状であることも理解できるからこそ耐えなくてはいけません。
そんな毎日では、辛くなるのも辞めたくなるのも当然ですよね。
家事・炊事がしんどい
グループホームはユニット型施設であり、洗濯や洗い物、掃除、施設によっては調理も業務範囲です。
認知症に対するケアや身体介護よりも、家事に関するタイムスケジュールがシビアでしんどいことも少なくありません。
何時までに食事が終わって、何時までに洗い物。その後は更衣介助で、終わったら洗濯して、記録をつける。
分刻みも珍しくないような業務で、家でも仕事でも家事に追われる。
家事自体は誰でも家で行う内容だからこそ、分かってもらえない辛さもあります。
人間関係がつらい
グループホームはユニットケアであり、各ユニットに専属で担当介護職員が配置される施設は少なくありません。
もしくは、出勤してみるまで担当のユニットやメンバーの割り振りが分からないなどの施設もあります。
業務が遅れて洗濯物が残った、次の勤務の人は仲が良くないから怒られる、そんな悩みは少なくないでしょう。
チームで仕事をする以上役割を割り振りますが、一人遅れればフォローが必要にもなります。
仲が良くない職場で働く心的な疲労はとても大きなものです。
入居者の不穏対応で仕事が遅れ、結果引継ぎで怒られでもしたら、入居者のせいにしたくなることもあるでしょう。
認知症対応やユニットケアだからこそ生じる人間関係の難しさは小さくありません。
給料が低い
資格や勤続年数に関わらず、グループホームの給料は他の入居施設に比べても月給で2万円ほど安いようです。
介護に関する技術、知識、認知症に関する知識、対応の話術、技術、さらには家事の能力も含めての金額です。
また、入居者からの罵声や暴力に耐える忍耐も必要となります。
これだけ頑張っても、給料に反映されないとなれば、それは耐え難い苦痛かも知れません。
給料とはすなわち評価とも言えるので、仕事の内容が正当に評価されないと感じてしまっては、働くこと自体が苦痛になりますよね。
グループホームからの転職先の選択肢
グループホームでの勤務経験は、認知症対応の経験や家事なども含めた幅広い介護業務の経験、チームケアの経験であると言えます。
認知症が国民病と呼ばれ、認知症高齢者の数が増加している今こそ、グループホームで働いた経験は多くの施設や事業所で求められることでしょう。
- 認知症対応の経験
- 家事も含めた幅広い介護業務の経験
- チームケアの経験
1)認知症の対応が辛い場合
認知症は今や国民病と言われるほどで、全く認知症ケアがない介護分野の職場を探す事は難しいでしょう。
しかし認知症フロアや身体的な重度者などでフロア分けしている施設なら、認知症フロアを外してもらうよう交渉自体は可能かも知れません。
または相談援助職などの直接身体介護に携わる機会の少ない職種への転職も検討すべきでしょう。
訪問介護員なら、認知症の重度な利用者は担当できない等の条件で転職先を探してみることも出来ます。
いずれにせよ、認知症の対応を全くしたくないという事では介護業界では勤務が難しいのは事実。
どういった経験から苦手意識に繋がっているのか、認知症ケアの中でも何が嫌なのかは明確に伝えることが必要です。
- 他職種・他業界
- 認知症フロアや認知症高齢者を担当しない介護職
2)家事援助の負担が辛い場合
大規模な施設では、洗濯に専門のシルバー人材を雇用する施設や、有料老人ホームなどでは外部に洗濯を委託している施設。
医療系の施設では、ご家族が洗濯を行う施設などがあります。
食事に関しては、調理や洗い物に専任のスタッフが配置される施設の割合は多く、掃除も外部に依頼される場合や専門のスタッフを配置する施設があります。
介護職員の担当業務に占める家事援助の割合を確認すれば、施設で働く事も出来るでしょう。
また、家事援助自体が少ない職場としてデイサービスやショートステイもありますので、このような施設も検討すべきかもしれません。
(考えられる転職先)
- 家事が外部や他の専任スタッフに割り当てられる施設
- そもそも家事援助が少ないショートステイやデイサービス
- 他業種・他業界
人間関係がつらい、給料が低い
このような理由は、他のグループホームに転職することでも改善するかもしれない項目です。
給料に関しては、求人情報などを確認し、高く設定される施設を探すことが重要です。
人間関係に関しては働いてみなければ分かり辛い部分ですが、それでも転職を機に一転しますよね。
(考えられる転職先)
- 他のグループホーム
- 他の介護施設
- 他業種・他業界
あなたに合った求人の探し方
こういう理由で転職を検討しているけど、良い施設や事業所はないか、と聞いてしまうのが一番早いんじゃないかな。
グループホームは認知症ケアや家事など、特徴的な負担が多い職場です。
何を理由に退職したいのか、転職先に何を求めるのかがはっきりすることで、あなたに最適な転職先を見つけましょう。
そのためにも介護求人サイトへの相談はオススメです。
介護求人サイトでは、一人ひとりにキャリアアドバイザーが担当としてついてもらえます。その中で、自分に合った職場はどんな施設なのかを相談できたり、施設ごとの内部情報も詳しく聞くことができます。
グループホームは他の施設に比べて、求人数も減ってきてしまうので、一人で探すよりも介護求人サイトに相談することで求人の選択肢もグッと上がるはずです。
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求人サイトによっては対応エリアが首都圏のみのところもあります。
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2位「きらケア介護求人」(首都圏向け)
求人数 | 12,000件以上(2017年9月時点) |
対応エリア | 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉) |
対応職種 | 介護福祉士(介護士)、社会福祉士、ケアマネージャー、 介護職員基礎研修、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、社会福祉主事任用、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、無資格OK |
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きらケア介護では、介護業界に特化して求人紹介を行っているため、施設ごとの人間関係、離職率、雰囲気などの口コミ・評判に非常に詳しいです。
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給料・条件交渉をしてもらえる
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「あと月1万円給料が高かったら、ここの施設に行きたいんだけど…」という正直な気持ちを伝えてみてください。
これまでに何度も給料交渉をしてきているプロなので、施設の担当者にうまく給料交渉をしてもらえて給料アップが叶うこともあります。
3位:「ベネッセの介護士お仕事サポート」(関東・関西メイン)
求人数 | 4,000件(2017年9月時点) |
対応エリア | 関東・関西中心 |
対応職種 | 介護福祉士、ケアマネジャー、実務者研修、介護職員初任者研修、ホームヘルパー1級、ホームヘルパー2級、看護助手、無資格OK |
介護業界に詳しいプロのアドバイザーが担当
ベネッセグループ自身が介護施設を運営していることもあり、キャリアアドバイザーは介護業界に非常に詳しいプロばかりです。
そのため求人を紹介してもらう時にも施設の内情を詳しく教えてもらえたり、施設ごとに異なる面接で気をつけるポイントも教えてもらえるので、安心してサポートを受けられます。
高待遇・優良企業の求人が豊富
ベネッセ介護は大手企業の知名度もあり、求人を扱っている施設も大手企業や優良企業も多いため、高待遇・好条件の求人も豊富に紹介してもらえます。
求人サイトによっても取り扱っている求人が異なりますが、ベネッセでしか扱っていない優良企業の求人も多いので、できる限り2社以上の求人サイトへの登録をオススメします。
特養から在宅まで幅広い求人の紹介が可能
ベネッセ介護では介護分野に特化していることもあり、特養、老健、有料、デイサービス、在宅など、幅広い分野の求人の取り扱いがあります。
それぞれの施設で働くメリット・デメリットも事前に教えてもらえるので、「入ってみたらイメージと違った…」ということもなくミスマッチになるケースもほとんどありません。