社会福祉士が給料アップをさせる方法とは?

みさき

みさき
ひよこ先生。社会福祉士って高収入だったりしない?
ひよこ先生

ひよこ先生
藪から棒だね。社会福祉士を取得するのかい?
みさき

みさき
私には受験資格がないけど、福祉に関わる仕事だし、養成施設に通ったら取れるんでしょ?
ひよこ先生

ひよこ先生
社会福祉士の受験資格取得はルートが多いからね。

そのあたりはまた今度にして、社会福祉士について給与の面から見てみようか。

みさき

みさき
うん!

社会福祉士の平均月収は?

ひよこ先生

ひよこ先生
じゃあ、社会福祉士の平均月給からだね。

厚生労働省「介護従事者の給料(平成28年)」

 

ひよこ先生

ひよこ先生
平成28年の介護従事者の給与に関するデータだから、介護業界で勤務する場合の平均給与だね。
みさき

みさき
介護職員より高いね!

 

社会福祉士には、勤務可能な職種が多数存在します。

病院に勤務するMSW(メディカルソーシャルワーカー)や、学校に勤務するSSW(スクールソーシャルワーカー)、面白いところでは刑務所で務める方もいます。

広く福祉に関わる知識を習得した専門職ですので、勤務先も様々です。

ここでは介護・福祉に関わる職場についての給与を示していますが、職場に応じて給与の差の大きい資格であると言えるでしょう。

 

ひよこ先生

ひよこ先生
福祉職公務員試験に通れば、公務員として相談援助業務を行うこともできるよ。安定性では一番だろうね。
みさき

みさき
じゃあ、勉強して社会福祉士を目指すのも悪くないかも知れないね。
ひよこ先生

ひよこ先生
でも、社会福祉士という仕事給与の面から目指すとなると、大きな壁があるんだよ。
みさき

みさき
壁?
ひよこ先生

ひよこ先生
そう。それこそが、社会福祉士の給料アップさ。

 

社会福祉士の給料は上がりにくい!

みさき

みさき
そうなの?
ひよこ先生

ひよこ先生
いや、勤続年数による昇給はむしろ介護職員より好条件のはずさ。

 

  社会福祉士 介護福祉士 精神保健福祉士
昇給している 63.8% 50.6% 57.3%
昇給していない 33.4% 45.5% 40.1%
不明 2.8% 3.8% 2.6%

厚生労働省「介護従事者の昇給について」

  社会福祉士 介護福祉士 精神保健福祉士
月給の場合 10,667円 8,966円 11,852円
時給の場合 310円 225円 456円

厚生労働省「介護従事者の昇給額」

 

ひよこ先生

ひよこ先生
これは昇給の有無と昇給額だけど、決して悪い数値じゃないと思うよ。でも、それ以上が難しいんだ。

社会福祉士の給料が上がりにくい理由を見てみよう。

 

相談業務が中心の事務職員である

生活相談員は事務職員です。電話応対や面談を通して、相談援助業務を行う点は多くの職場で共通しています。

しかしだからこそ、結果の見え辛い仕事であるともいえます。

入退去やサービス利用の手続き、地域との連携など、取り扱う範囲は広いですが、福祉知識をもった事務員として扱われることもしばしばある仕事。

そのために、周囲に認められるような結果が見え辛い仕事になってしまうこともあるでしょう。

業務内容が分かりづらい

生活相談員は介護老人福祉施設には入居者の人数100人に対して1人、デイサービスではサービス提供時間を通して最低1人など、設置義務のある役職です。

施設を運営するうえで設置しなければいけない専門職。

しかし事務所での電話対応や個別での面談などの業務が多く、走り回る訳でもなければ数値的な成果を示しやすい職種とは言えません。

そのため、主任やリーダーといった介護施設における役職者への昇進は困難になります。

少数しかいないため、配置換えが起こりづらい

介護福祉士の場合、現場から施設全体の統括主任や施設長になる方もいます。

リーダー、副主任と役職手当が増えていき、基本給の昇給もあいまってキャリアプランは明確です。

しかし生活相談員は施設や事業所全体で数名、設置基準の人数丁度しか配置されていないケースも少なくありません。

そんな中から、一人が抜けてしまい主任業務にあたるといった人事には難しさもあるようです。

もちろん無いとは言いませんが困難でしょう。

病院に勤務するMSWならば他部署は医師や看護師ばかりで、昇進し得る役職は幹部のみかも知れませんよね。

 

ひよこ先生

ひよこ先生
分かりやすいデータがある。これを見てよう。

 

  社会福祉士 介護福祉士 精神保健福祉士
経営者 1.1% 0.4% 0.5%
施設長・管理者 10.8% 5.0% 12.1%
相談員・指導員 52.2% 7.0% 62.7%
サービス提供責任者 0.7% 6.5% 0.4%
介護職員 8.3% 53.5% 2.0%
ホームヘルパー 0.7% 13.6% 0.3%
看護職員 0.5% 0.7% 2.8%
リハビリテーション職員 0.4% 0.3% 2.0%
事務職員 8.9% 1.0% 4.2%
教員・研究職 2.4% 0.5% 2.1%
その他 13.0% 9.7% 9.1%
不明 1.1% 1.8% 1.8%

 

みさき

みさき
でも、施設長・管理職が10%以上いるよ。

ひよこ先生

ひよこ先生
養成校を出ないといけない資格で19100人の内10%だよ。

介護福祉士の120067人の5%と比べたら人数的にも少ないし、介護職と違ってリーダーや主任なども少ないから、大規模な職場じゃないと管理職までの中間が無いからね。

大きな病院だとMSWの部署で室長になれたりするし、結局は能力次第だけどね

 

社会福祉士が給料をアップする方法

みさき

みさき
じゃあ、社会福祉士は幹部になれないと給料を上げられないの?
ひよこ先生

ひよこ先生
そんなことないさ。じゃあ特別に給料アップの方法を伝授しよう。

 

別の資格を取得する

生活相談員は介護老人福祉施設において兼任が可能な役職です。

1名配置されていれば、その人が 機能訓練指導員・介護支援専門員を兼任することができます。

つまり、機能訓練指導員やケアマネージャを取得することで資格手当はもちろんのこと、給料アップや昇進の足掛かりとする事が出来るのです。

設置基準上の問題を解決できれば、デイサービスなどで介護職を兼務も出来ます。

この辺りは職場の人員配置の話になってしまいますが、少なくとも資格を取得することで資格手当分の給料アップは出来ますよね。

独立する

社会福祉士は日本社会福祉士会から認定社会福祉士として認められると、独立型社会福祉士という形で独立する事ができます。

これで給料が必ずアップするとは言い切れませんが、社会福祉士として相談料をとったりや青年後見を行う講演の依頼料などで施設や事業所で働く以上に稼ぐ方はいらっしゃいます。

身一つでできるだけに福祉の知識以上に経営のセンスも必要になりますが、収入アップを考える上で一つの選択肢ではあるでしょう。

より給料の良い職場へ転職する

別の資格を取得しても、社会福祉士、生活相談員としての給料が増えるわけではありません。対応可能な業務が増え、資格手当は貰えるでしょうがそれまで。

独立は当たり外れが大きく不安定で、仕事を取れるかどうかで収入が減るケースもあります。

より確実に、社会福祉士という資格を活かしながら給料アップを目指すなら、転職が一番近くて確実な道かも知れません。

 

ひよこ先生

ひよこ先生
介護職員と違って事業所ごとに業務範囲が大きく違うし、専門職として重用される職場もあれば事務員や便利屋のような扱いの職場もある。

社会福祉士こそ、職場選びが重要な資格じゃないかな。

みさき

みさき
そっか。福祉に関して何でも知ってるエキスパートだけど、だからって知恵袋扱いは嫌だもんね!
ひよこ先生

ひよこ先生
まぁ、相談援助職は利用者さんの知恵袋になるのも仕事かも知れないけど、職場内でまで知恵袋じゃ面白くないもんね。

 

社会福祉士の給料が高い職場の特徴

みさき

みさき
社会福祉士は業務範囲が広いから職場によって扱いが全然違うってことは分かったけど、給料が高い職場のポイントとかはないの?
ひよこ先生

ひよこ先生
君は僕を知恵袋扱いする節があるよね。教えてあげるけどさ。

 

社会福祉士を多く雇用する職場

生活相談員は設置義務に基づいて配置されるケースが多くありますが、そうした「必要だから配置している施設」にとって、生活相談員の給与は義務だから払っている経費という色が強くなります。

それでは給与アップに繋がらないことは明白でしょう。社会福祉士の高い知識や専門性を必要としてくれる職場だからこそ、それに見合った給与を支払ってくれるのです。

その意味では、社会福祉士が多く雇用されている職場は、給与が高い職場の高い職場の目安と言えます。

現場の介護福祉士でも出来る仕事に高い給料を払って社会福祉士を雇用したくない、という職場ではなく、社会福祉士の専門性を求めている職場の方が扱いが良いのは当たり前と言えますよね。

規模の大きな法人

小さな規模の施設などで働く生活相談員ほど、送迎などの本来の社会福祉士の専門性から離れた仕事が回ってくるケースが多くなるでしょう。

相談援助が必要とされるケースが多くなればなるほど社会福祉士の専門性を発揮でき、相談対応の頻度が増えれば増えるほど成果も示しやすくなりますが、小さな事業所などでは相談ケースの頻度自体が限られます。

中には電話が引っ切り無しに鳴っている小さな事業所もありますが、そういった事業所は国や市からの委託で地域の福祉事業を実施しているなど、福祉事業の規模の大きな事業所であるケースが多いかと思われます。

人員や建物の規模だけではなく、地域で実施している事業の規模などにも注意して、社会福祉士が取り扱う業務が多く、重用されそうな職場を探しましょう。

病院や企業、地方自治体など、運営母体の大きな職場

先程からお伝えしている通り、社会福祉士は求められる職場の種類が非常に多いのが特徴です。

介護福祉士同様に高齢分野はもちろん、障害、医療、保健など幅広い分野で活躍できる資格といえます。

せっかくですから、大きな病院や企業、地方自治体など、運営母体が大きな職場という視点から探してみるのも良いかも知れません。

必ずしも母体が大きいから給与が良いというわけではありませんが、昇進や給料アップの基準が示されていたり、生活相談員だけで部署が設定されているなど、大きな規模の職場だからこそのメリットがあります。

給料が高い職場を探す方法

みさき

みさき
つまり、社会福祉士の人数と実施している福祉事業の規模と、運営母体の規模に気を付ければ良いのね。
ひよこ先生

ひよこ先生
さらに生活相談員、社会福祉士としての業務範囲と手当の有無、昇進や昇給に関する取り決め、研修期間と内容なんかも、転職先としては知っておきたいね。
みさき

みさき
そんなに!全部の求人に電話して回るのなんて無理だよぉ…
ひよこ先生

ひよこ先生
じゃあ、介護求人サイトを使ってみるのもオススメだね。
みさき

みさき
最近流行ってるし、テレビでもCMを見たりするけど、福祉の転職に使うの?
ひよこ先生

ひよこ先生
給料や勤務形態はもちろん、法人規模や研修などについても詳しい担当者がピッタリの職場を紹介してくれたりするからね。

営業や事務なんかと違って業務範囲の分かり辛い社会福祉士にこそ、活用してほしいサービスさ。

おすすめの介護求人サイト

ひよこ先生

ひよこ先生
いざ、介護求人サイトを利用しようと思っても、数が多すぎてどこがいいのか分からない!という人も多いんじゃないかな?

 

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