「これからの時代に絶対に必要だから!」って意気込んでたじゃない。
介護業界で働く方で、退職、転職を悩んだことのない人はいないのではないでしょうか。
人手が足りないから、迷惑をかけるから、キツいのはどこも同じだから、あなたもそんな理由で思いとどまっているだけで、本当は辞めたくて仕方なかったりしませんか?
土日が休みで定時に帰る、そんな仕事に憧れる気持ちは、介護職の共通の思いかもしれません。
辞めたくなることは、おかしなことなんかじゃないのもしれない。
でも、下のグラフを見て欲しいんだ。
目次
介護職の離職率は高い?
グラフは入職率順に並んでいて、左から7番目が医療・福祉についてのデータです。
離職率では多くの職種の中では7番目、14の職種においては高くも低くもありません。
年間14.7%の人が辞めていく職種ですが、飲食業の半分程度と言うことも出来ますね。
医者が離職する割合を想像すれば、平均を押し下げてる部分はあると思うよ。
平成27年に公益財団法人介護労働安定センターが実施した調査では、介護職員・訪問介護員に限定した離職率調査で16.5%という数字も出ているんだ。
<抑えておきたいポイント>
- 介護職に限定してみた場合、離職率は16.5%
- サービス業に次ぐ高い割合で人が辞めていく業界である
離職率が10%以下の事業所が半数近くを占める一方で、30%以上という3人に一人が辞めていく事業所が2割も存在しています。
離職率30%以上という人が辞めていく職場から、10%以下という職場へ。
人がすぐ辞めていくような職場から、そうでない職場へ。
同じ業界でも良い職場を探して転職することで、悩みを解決する道もあるんだよ!
離職率だけで話を進めてしまうのは暴論かも知れませんね。
介護保険法施行から20年と経っていない、まだまだ若い職場における離職率14%は高いと言えますし、100人1000人の職場で10%の人が毎年入れ替わることと、20人の職場で2人が辞めていくのとでは重みも違うことでしょう。
でも、そんな中でも離職率の低い職場は存在します。
当サイトでは、あなたががより良い職場、あなたに合った職場へ転職するお手伝いをします!
介護の仕事を辞めたくなる理由
あ、ちなみに僕のことは、ひよこ先生と呼んで欲しいな。
こちらは平成24年に退職した、介護福祉士の退職理由のグラフになります。
これを見ると、職場に理由があると考えられる転職が多くを占めることが分かります。
「理念や運営に不満があった」「職場の人間関係」「給与」といった理由を職場の問題と捉えることで、退職理由の上位に占める職場の問題の割合の高さが見えてくるのではないでしょうか。
でも、さっきのデータとこのデータから、面白い想像が出来るよ。
多くの人が職場を理由に退職していくということは、先ほどのデータにおける退職率10%以下の離職率が低い職場は問題の少ない職場かも知れないんだ。
辞めたいと思った時の選択肢
じゃあ、今度は辞めたくなったらどうすれば良いかを考えてみよう。
もちろん、転職は大事な選択肢だよ。
今の職場を辞める
上のグラフでは、意外に3Kを理由とする退職は多くありません。
心身の不調や腰痛の原因が「臭い・汚い・キツイ」だとしても、職場の問題より下位に位置しています。
つまり、介護であることよりも今の職場に対しての問題が大きいことが伺えます。
あなたの職場でも、そう感じることはありませんか?
そうと分かれば、手っ取り早く転職してしまうことは当然選択肢のひとつです。
あなたにピッタリの職場を、探してみましょう。
給与、人間関係の改善を図る
介護関係では社会福祉士や介護福祉士、ケアマネージャなどの有名なものからマイナーなものまで、さまざまな資格が存在します。
また、シフトの作成や事例検討会の資料作成などは、パソコンの技術が求められる場面もありますよね。
資格の取得やパソコンなどを勉強してみるのも選択肢に挙げられるのではないでしょうか。
資格手当は給与を底上げしますし、加算や実務上の必要性から、人間関係の改善に繋がっていくでしょう。
もし今の施設ではあまり効果がなくとも、資格を取得していれば転職にも有利ですよね。
自分を見つめ直してみる
ここまで、職場環境や人間関係などについて考えてきましたが、自分を見つめ直すことも大切です。
介護職に就いたきっかたはなんでしょうか。今、辞めたいと思っている理由は?
介護技術が未熟でよく怒られるなら、技術を習熟することで関係は改善するかもしれません。
仕事が楽しくないなら、楽しく仕事ができる方法を考えてみるのもいいでしょう。
なんかだるいのを仕事のせいにせず、なぜだるいのかを考えてみましょう。
結果、転職するしかないかもしれませんし、勉強してみる決意が固まるかもしれませんよね。
介護職の転職先について
みさきは介護関係の職場をどれくらい知ってるかな?
あと、病院に介護スタッフのがいるところもあるって聞いたよ?
居宅サービス | 訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、通所介護、通所リハビリテーション、短期入所生活介護、短期入所療養介護、特定施設入居者生活介護、福祉用具貸与及び特定福祉用具販売 |
地域密着型サービス | 定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護、地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護及び複合型サービス |
特定地域密着型サービス | 定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護、地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護及び複合型サービス |
それに、この中には国や市町村が実施するサービスもあるし、社会福祉士や看護師が提供するサービスもあるから、全部が転職先候補だとは言えないよ。
一つの社会福祉法人で複数のサービスを提供する法人は少なくないし、そもそも求人は出てないかもしれない。
でもね、介護職とはいっても、これだけ沢山ある施設やサービスの中から転職先を探すんだ。きっと自分に合った転職先が見つかるよ。
認知症対応を前提としてるから定員が少なくて、働く側からすると人数に余裕をもって働けるかも知れないよ。
通常のデイサービスと併せて提供する事業所は○○デイサービスセンターみたいな名前にするだろうし、聞く機会は少ないんじゃないかな。
介護職に転職するメリット
1.経験を活かすことが出来る
どこの施設や事業所にも、独自の方法やルールが存在しますが、基本的な介護に関する知識や技術は介護福祉士試験を基準に共通です。
新しい職場では利用者の名前や物品の管理・使用、記録の記載などを覚えないといけませんが、前の職場の経験は存分に活かす事が出来ます
2.最初の難関を突破している
「臭い・キツイ・汚い」で介護から離れてしまうのではない限り、あなたは介護職の最初の難関を突破していると言えます。
「思ってた仕事と違う」という事が起きづらいだけで、転職活動は成功への第一歩を進んだも言えます。
3.転職活動がしやすい
先ほど触れたように、あなたは最初の難関を突破した猛者です。
求人を出している法人や事業所は、そんな「すぐに辞めるリスクの低い」経験者を優遇してくれることでしょう。
人員配置や利用者の自立度などを経験者の立場から判断できるので、職場選びにおける一つの基準をもった職場選びが出来ます。
これは良い転職先を探す上で非常に有利です。
介護職に転職するデメリット
1.次の職場でも同様の問題を抱えるかも知れない
職場は変わっても介護職なら、その職場でも同じような問題を抱えてしまうかもしれませんよね。
2.経験者として高いレベルを求められるかもしれない
オムツ交換や食事介助、シーツ交換などでは高いクオリティを求められるかもしれません。
3.以前とは異なる方法やルールで戸惑うかも知れない
介護福祉士試験という一つの基準はあっても、使用される物品も違えば運営理念も異なります。
以前の職場でのものとは異なる方法やルールに、戸惑ってしまう場面もあるかもしれません。
しかし、ここでのデメリットは「かも知れない」ものばかりです。
勤務形態や給与によるデメリットと併せて、これらのデメリットは十分な下調べと就職活動によって可能性を下げることが出来ます。
新人研修はどの程度の期間、どのように行われるのか。
勤務形態、シフトについて、また夜勤や早出の時間と回数はどうか。
給与は、総支給額だけではなく資格手当や夜勤手当、残業手当はどのように設定されているか。
注意すべき点を押さえた就職活動によって、あなたの希望に合う転職先はきっと見つかります。
介護職以外への転職の道もある
こちらは平成25年の情報ですが、厚生労働省が分かりやすくグラフを作成しています。
こちらを見ても分かる通り、介護は他の職種に比べて高い有効求人倍率で推移しています。
転職にオススメの他職種
平成29年6月の情報では、介護サービスの職業では3.36倍とさらに高い倍率です。
しかしながら全職業計でも1.26倍と上がってきていますので、一人の求職者に求人が一件は存在しています。
そうです、求人全体では売り手市場。今世間では転職サイトがあふれています。
しかし、求人倍率という視点から見た場合には建築系職業で3.71倍、医師・薬剤師で5.15倍になっていて平均を押し上げていたりと、決して全ての職種で求人が十分にあるわけではないのです。
でも、介護職に就いている人でそういう人は少ないんじゃないかな?
<転職におすすめの他職種>
- 現在就職売り手市場である飲食店などのサービス業
- 資格や知識を必要とする専門職
しかし、今から勉強するなら下地のある福祉系資格を学んだ方が良いでしょう。
社会福祉の専門的職業の有効求人倍率は2.29倍です。
サービス業なら、介護職での利用者との関りを人付き合いが得意だとアピールできるかも知れません。
介護は衣食住、全てに関わる仕事ですから、他の職種に転職する際にもアピールできるポイントは少なくない事でしょう。
介護職以外に転職することのメリット・デメリット
じゃあ、デメリットはないかな?
福利厚生も気になるし、介護を辞めてきた人って見られちゃったら信用してもらえないかもしれないし。
メリット
- 夜勤や早出などで不定期なシフト勤務から解放される
- 給与の低い介護より高給を期待できる
- オムツ交換や入浴介助などの身体的、精神的にキツい仕事から離れられる
デメリット
- 初めての仕事で不安
- 退職にともない勤続年数などがリセットされて福利厚生で不利になる
- 信用が低下する
デメリットの方も、介護職から介護職へ転職した場合でもついて回る問題だね。
でも介護だけ、他職種だけに限らずに探すのは良い選択だね!
介護が嫌なのか、今の職場が嫌なのか
だからこそ、今何が不満なのか、どんな職場なら解決するのかを考えてほしいところだね。
職場選びが大切になってくる
自分を見つめ直したなら、あとは簡単です。
今の職場か次の職場か、介護職か他の職種か、自分が働く職場を選ぶだけです!
その選択さえ間違えなければ、あなたの転職活動は大成功です。
職場選びのポイント
勤務形態
介護職なら夜勤や早出、超早出や特早出として6時に出勤する職場などもあるでしょう。
介護以外でも、サービス業では土日出勤、夜勤もあることもありますね。
介護ではあまりないノルマに追われ、残業が多くなる職場もあります。
何時間、どのように働くのかは体調管理やモチベーションの維持、余暇活動のためにも重要ポイントです。
給与
介護職で働くあなたなら、給与の問題は小さくないのではないでしょうか?
介護職で残業手当や処遇改善費を前提に低めの基本給になっている場合、総支給と手当の割合を確認しておきましょう。
事情により、夜勤が出来なくなるだけで生活が難しくなるような場合もあります。
介護職以外でも、貰える手当はしっかり確認して、転職に伴って給与が下がるような事態は避けたいですよね。
仕事の内容
介護職なら、施設や事業所の種別から利用者の特徴を想像することが出来ます。
面接や事前の電話連絡の際に問い合わせてもいいでしょう。
重度の方が多数入居される施設ではオムツ交換や食事介助、移乗介助などの身体介護。グループホームなど認知症対応施設では認知症対応。療養型施設などでは医療ケアや医介連携。
デイサービスでは送迎など、介護職とはいえ業務の内容は千差万別です。
介護職以外への転職の場合なら言わずもがなですよね。自分に出来ること、したいことと、業務内容にギャップがないように注意しましょう。
施設、企業などの規模、人員配置
大規模な施設では一人くらい気の合う友人ができるかも知れませんが、一人くらいは嫌な人がいるものです。
訪問介護員は現場では原則一人ですが、定例会議などでは事務所に集まって話し合いを行うかもしれません。
ユニット型施設では9~10人の入居者に対してフロア担当が割り当てられ、決まったメンバーでチームとして働くことになります。
これらは他職種においても同じで、多くの職員が在籍する企業と小規模な企業、店舗では気になる点は違ってくるはずです。
企業、法人の規模や人員配置は押さえておきたい情報です。
キャリアパス
せっかく転職するからには、昇進、昇給を目指したい方もいらっしゃるのでは?
元は現場でしたという人が施設長をしている、現在同法人で施設を増やしているなどの条件なら、施設長を目指せるかもしれません。
対して一つの法人で一つだけの施設なら、異動はありませんがキャリアにも限界はあるでしょう。現場リーダー位でしょうか。
他職種なら、どういったキャリアが存在し、目指せるのかという点は押さえておきたいですね。
上記以外にも、介護職なら資格取得に対する助成制度の有無を知っていれば今後の資格取得に役立ちますし、医療職者の有無と勤務形態や提携病院を押さえておけば、不測の事態の際の対応を検討材料にできます。
病院が併設している施設では、検温も看護師の業務だったりします。
気になるポイントは星の数ですが、これらをしっかりと意識した転職活動のためには「自分が何を不満に感じているか、どこに問題を感じるのか」を把握しなければなりません。
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